qpopper のインストールおよび設定

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 個人端末へメールを配送するために必要なqpoppperのインストールについて記しておく。qmailに比べれば簡単。
 パスワードを暗号で流すAPOPというものがあるが、Microsoft Outlook および Netscape mail は対応していないらしいので、今回は採用していない(qpopperの製造元であるQualcom社のEudolaは対応しているそうだ)。


(1)パッケージの展開
 何処でも良いので、qpopperのパッケージを持ってくる。今回はqpopper4.0.3.tar.gzを用い、/usr/localにて展開した。

%tar zxvf qpopper4.0.3.tar.gz
%cd qpopper4.0.3.tar.gz


(2)インストール
 以下の手順で行えばよろしい。まずは、パッケージ展開後に作成されるディレクトリに移る。

%cd qpopper4.0.3

ついで、オプションとして (1)popはユーザーpopにて行われること、(2)メールスプールは ~/Mailboxであること、を宣言しながらコンパイルを行う。

%./configure --enable-popuid=pop --enable-home-dir-mail=Mailbox

赤くしてあるところはハイフン(-)が二つ、連なっている。
 以前の参考文献などでは --with-popuid=pop とされていることがあるが、上記のように変更されているので注意が必要である。(ちなみに、configure.in にこの修正記録が記されているので、参照されたい。)

インストールする。

%make

これにてインストールは終了。


(3)実行形式とマニュアルのコピー
 以下の様にすればよろしい。

%cp popper/popper /usr/local/lib
%cp man/*.8 /usr/local/man/man8

/etc/inetd.conf にある pop3 に関する行のコメントアウトを外して修正する。赤い部分は、popperの実行形式を置いたディレクトリを示しており、今回は /usr/local/lib である。環境に合わせて変更していただきたい。

pop3   stream  tcp  nowait  root    /usr/local/lib/popper  popper -s

これでqpopperのインストールは終了である。ただし/etc/service に以下の個所があるか、確認すること。なければ付加する。

pop3 110/tcp

/etc/inetd.confを書き換えたので、inetdにハングアップシグナルを送る。その為にまず inetd の PID を調べる。

%ps agux

ジョブの一覧が出てくるので、inetd -wWのPIDを確認し、以下のようにする。

%kill -HUP (inetdのPID)

先に述べたようにqpoppperはメールを個人端末に配送するためのツールである。メール送信と外部からの受信にはqmailを用いた。


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