年度始めに行う恒例行事である。この行事が無いようならば研究室は今後一年さびしいものであることが予想される。
なお、パスワードファイルなど、公開するのが好ましくないものについての例題は示していない。各自でrootでログインして確認してください。
まずはここから行うこと。
現在、研究室のメールサーバとウェブサーバの役割を果たしているのはselasc.st.tutrp.tut.ac.jp(133.15.8.70)である。例として、新規ユーザー名をmurakamiとする。
(1)master.passwdへの追加
master.passwdファイルはセキュリティ上、公開することは好ましくない。よって、ここは注意書にとどめる。master.passwdファイルを開くには以下のコマンドを入力する。
%vipw |
注意書
(1)ユーザーIDは他人と重複しないことを確認すること
(2)ユーザー名も重複しないこと
(3)ホームを間違えないこと
(4)作成次第、速やかにパスワードを変更してもらうこと
(2)ホームの追加
/home/murakamiとする。なにはともあれ、ディレクトリを作成する。
%mkdir /home/murakami
|
さまざまな設定ファイルをコピーもしくは作成する。雛型が/usr/share/skelに置いてあるので、
%cp /usr/share/skel/dot.login ./.login
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とする。これが面倒だったら、既に登録されているユーザーの設定ファイルをコピーしてもよいでしょう。なお、これまでの作業は/stand/sysinstallから行うことも出来、そちらのほうが簡単かもしれないので、そっちもやってみてください。
(3)sambaパスワードの設定
Windows端末からメールを読む、送信する場合、samba登録をする必要がある。
%cd /usr/local/private |
ここに、smbpasswdというファイルがある。これも公開するのは好ましくないので、注意書だけ書いておく。ユーザーIDはmaster.passwdと同じにすること。従って、違うユーザーとのIDの重複は許されない。
これが終わり次第、パスワードを変えてもらう。
%/sbin/smbpasswd murakami |
このとき、パスワードはWindows端末のパスワードと同じにするのが好ましい。
(4)メールスプールの定義
メールスプールの指定をする必要がある。この指定はファイル .qmailに記入する。
%vi .qmail |
以下の一文を書き入れる。
/home/murakami/Mailbox |
これは /home/murakami/Mailbox がユーザーmurakamiのメールスプールであるという宣言です。スプールMailboxを作成しておく。
%touch Mailbox |
(5)ウェブディレクトリの設定
次にウェブページのディレクトリを作る。
%mkdir public_html
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なお、上の赤字の部分は変更しないこと。理由はapacheのインストールガイド(たとえば 高橋源一郎著 UNIXネットワークセキュリティ導入・運用ガイド)をよく読んだ上で、/usr/local/apache/conf/httpd.confを調べてください。理解したならば変更してもOKです。
(6)権限譲渡
最後にユーザーmurakamiにディレクトリ/home/murakamiとそのサブディレクトリの権限を与える。
%cd ..
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たとえば、プリンタサーバや計算機など。
基本的にメールサーバの設定と変わりない。ただし、(5)と(4)は必要なし。なお、ユーザーIDはメールサーバのものと同じにする。
くれぐれもルーター(selctb.st.tutrp.tut.ac.jp)には管理者権限をもったユーザー以外の登録はしないこと。